DETAIL
どの子も通る排泄の自立への道。悩みはつきないけれど、トイレには、保育につながる子ども理解のヒントもいっぱい! 現役ベテラン保育士が、長年書きためた排泄場面の記録をもとに、具体的場面にそくして押さえておきたいポイントを伝えます。
もくじ
はじめに
本書に登場する0〜2歳児の保育室とトイレの配置図
読者のみなさまへ
第1章 とまどいと喜びと
1 はじめて感じる「おしっこ」――貴重な経験
2 えっ!ここから出てくるの!?――衝撃から理解へ
3 きみもどうぞ!――遊びながら感覚を見計らう
4 おしっこが出るのがこわい――行きたい、でもこわい
5 忘れもの――パンツをはくのも大仕事
6 まだまだほめてほしい――トイレでの排泄が習慣づくまでは
7 子どもの心に寄り添う絵本――一番がんばっているのは
第2章 続々起こるハプニング
1 プールはもよおす!?――心も体も解き放たれて
2 出ると思わなかったのに……――ただ今、試行錯誤中
3 大きいほうの話――大事件も次につながる大切な1歩
4 トイレットペーパーの海――保育士と子どもの温度差
第3章 わかってからが長い道のり
1 出てないよ!――今は感覚を覚える時
2 最後までさせて――待ってもらえる安心感
3 出たよ――「出た」と言える関係
4 できな?い!――“できた!”を自信に
5 出たんだもん!――うんちコミュニケーション
第4章 トイレはもう一つの保育室
1 シーシー――排泄は生活全体とつながっている
2 ふいてね――大人の固定概念をくつがえす
3 スリッパデビュー――スリッパが成長を促す!?
第5章 トイレも友だちと一緒がうれしい
1 オムツ同じ――“おんなじ”の威力
2 はんぶんこ――トイレは遊びの場・学びの場
3 パンツコレクション――友だち関係の深まりと仲間意識
第6章 はじめて“違い”に出会う
1 紙を渡すべきか、渡さぬべきか――くり返しが必要
2 私も立ってやりたい!――新たな便器へのあこがれ
3 違いに気づいた瞬間とその後――わかり方はいろいろ・だんだん
第7章 パンツは偉大だ
1 ジャ?ン!――パンツになることは一大イベント
2 偉大すぎるパンツ――親子の喜びは計り知れない
3 パンツの窓――記念写真!?
第8章 悩みも喜びも保護者とともに
1 お母さん、がんばったね――ともに歩めるのも保育士だから
2 背中を押すタイミング――お母さんの気持ちが整うまで
まとめにかえて 保育の豊かさを支える排泄の時間
謝辞