暮らしの保育

4309
2,200円(税込)
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DETAIL

あたりまえの日常を丁寧におくる

「学校」モデルの年齢別保育とは違う、1歳〜5歳の異年齢保育に取り組むと、保育の風景が一変します。見よう見まねで子どもが自ら育とうとする姿や、互いに助け合い育ち合う姿が、あたりまえになります。保育者の子どもを捉える視点や振る舞いも、大きく変わっていきます。何より、園に安心感が満ち、誰にとっても居心地のよい場になります。そこに生まれた保育を、私たちは「暮らしの保育」と名付けました。

目次
序章 異年齢保育新段階――安心感を土台にした〈おうち〉モデルの「暮らしの保育」 
  1 異年齢保育新段階そして新時代――量的広がりと質的深まり
  2 1〜5歳の異年齢保育の変遷――安心感を土台にした〈おうち〉モデルの「暮らしの保育」 

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 第1章 台所と食卓を暮らしの真ん中に――三島奈緒子実践(きたの保育園)から
  1 保育室にキッチンがある食の風景――ごはんは各〈おうち〉の炊飯器で炊きます 
  2 食の原風景――台所の大人は、給食の時間は子どもの食事におつきあいします
  3 大皿盛り――自分で決めて他者と分かち合う
  4 人生に必要な知恵はすべて食卓で学んだ 
  5 台所職員の子どもへのまなざし――食の専門家、一味違った子ども好きな大人 
  6 暮らしを「食」から「衣」や「住」(家事的作業)に広げることも
 第2章 暮らしとしての「季節と天気」「ご近所」、人間模様としての「1歳児」――石坂聖子実践(ひまわり保育園)から 
  1 季節を織り込んだ暮らし 
  2 ひまわり長屋の「ご近所づきあい」 
  3 1歳児がいるのが当たり前の暮らし 

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 第3章 「子ども理解」から「子どもへのまなざし」へ――子どもは理解の対象でしょうか? 
  1 「子ども理解」への違和感 
  2 子どものことは、子どもがよく知っている 
  3 「直接理解」より「間接理解」 
  4 少し先と前の自分と重ね合わせて実感的にお互いを知っていく 
  5 子どもが大人をどう見ているかを知る 
 第4章 発達論的「理解」から実感的「理解」へ――子どもは手持ちの力で今を精一杯生きている 
  1 発達保障:異年齢保育は異年齢でも同年齢でも育つお得な保育 
  2 発達課題:「やりたくなった時がやり時(どき)」 
  3 目の前の子どもたちの姿から「実感として」発達を理解する 
  4 「どんな姿もその子」と多面的に見ます 
  5 異年齢保育(暮らしの保育)の発達論を 
 第5章 変化する大人のまなざし――「知る」「気にかける」「拾う」「距離感」 
  1 子どもを「理解する」ではなく「知る」
  2 子どもの声は「聴く」より「拾う」 
  3 「わかろうとする」よりも「気にかける」 
  4 「気にかける」とは「ちょっと知っている」「作業しながら見ておく」 
  5 「困ったら言ってきてね。それまでは好きにしていいよ」という距離感 

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 第6章 育ちの基盤としての「形成」 
  1 子どもは大人の暮らしの傍らで育つ 
  2 子ども同士「見よう見まね」で育ち合う 
  3 「教育の意図性」より「暮らしの必然性」「結果としての育ち」 
  4 「暮らしの保育」と「不適切保育」の問題
 第7章 大人の構えと振る舞い――「願いをいったん横に置く」「重ねる、半身で暮らす」 
  1 「差」と「幅」と「気分」を認めて「時間帯」で保育する 
  2 一呼吸置く・願いを横に置く・間合いをはかる 
  3 学校的「話し合い」から村の寄り合い的な「話し込み」へ 
 第8章 大人同士の付き合いとコミュニティ――暮らしの保育に「先生」はいません 
  1 先生とは呼びません――名前や愛称で呼び合う間柄 
  2 保育園は「職場」であると同時に「暮らしの場」 
  3 保護者との間柄――一人の人間として、対等な子育てパートナー 
 第9章 過疎地の小規模・異年齢保育の魅力――地域も元気にする「屋根のない保育園」 
  1 小規模・少人数の保育は理想的な保育条件 
  2 条件的異年齢保育から自然体の異年齢保育へ 
  3 異世代交流とセットの「混ぜこぜ社会」「混ぜこぜ保育」 
 終章 「暮らしの保育」――まとめと検討課題 
  1 異年齢保育の先に見えてきた「暮らしの保育」 
  2 「暮らしの保育」の検討課題 
  3 「人間模様スケッチ」の提案(紹介) 
  4 「暮らしの保育」の発達論構築のために 

【引用・参考文献】 

寄稿1 「暮らしの保育」の夜明け 小山逸子
 1 待ち望んでいた出版――異年齢保育では語りきれない「暮らしの保育」 
 2 「暮らしの保育」は、地域あってのものです 
 3 きたの保育園の「暮らしの保育」への道のり 
 4 未知の世界を共に創りあってきた土台は話し合いと学習でした 

「暮らしの保育」をさらに深めるために――小山さんの「寄稿」を受けて〈宮里六郎〉 

寄稿2 異年齢保育の背景と年齢別保育との関連 渡邉保博 
 1 保育・幼児教育における年齢別クラス編成をめぐって 
 2 年齢意識と今日の保育・幼児教育の問題 
 3 年齢別保育と異年齢保育との関連

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